転職に役立つ!「中途採用インターン」とは?

2021/03/30

転職に役立つ!「中途採用インターン」とは?

大学や専門学校の生徒を対象に行われる「インターンシップ」は、就職のヒントを得たり、社内見学を兼ねていたりとさまざまな学生に利用されている制度です。これらのインターンの多くは卒業見込みのある学生、つまり新卒の方を対象としていますが、一方で社会人を対象とした「中途採用インターン」があるのをご存じでしょうか。ここでは、そんな中途採用インターンについて詳しく解説していきます。



中途採用インターンとは?



中途採用インターンとは?

中途採用インターンというのは、簡単に言うと「社会人向けのお仕事体験制度」のことです。学生ではなく転職などを検討している社会人を対象に実施されることから、"社会人インターン"と呼ばれることもあります。



#中途採用インターンの期間




中途採用インターンには期間が設定されており、短期・長期の2つに分けられます。まず中途採用向けの短期インターンの場合、1日~3週間の期間で実施されることが多いです。1日で終わるインターンは”1dayインターン”とも呼ばれており、企業説明会に近い内容でプログラムが組まれていることがほとんどです。一方で2週間以上あると、課題やちょっとしたプロジェクトに参加し、実際の社員と協力して仕事ができることもあります。まとめると、短期インターンの場合は実務の経験を積むというよりも、社内の様子を見学したり、職場の雰囲気を知るために利用したりするのに向いています。



長期インターンは1カ月以上続くインターンのことを指し、短期インターンに比べると就職後に近い体験をすることが可能です。例えるならアルバイトのようなもので、根幹となるようなタスクを任されることは少ないものの、従業員と一緒にチームを組んで仕事をしたり、給与が発生したりといったメリットがあります。転職後のシミュレーションとして長期インターンに参加するのもおすすめです。



#新卒採用インターンとの違い




実は中途採用インターンは新卒採用インターンとの違いがあまりなく、インターンの期間がそれぞれの特徴も似通っています。大きな違いと言えば対象者が学生か社会人かといった違いがありますが、その他の違いとして挙げられるのが就業時間です。



新卒採用インターンの場合、多くは日中に就業時間を設けています。これは学生が学校の課外活動の一環としてインターンに参加する傾向が強く、参加するのに苦労しないからです。一方、社会人の場合、「今の仕事を続けながら、インターンで転職先を探してみたい」という方も多いですよね。しかし、新卒採用インターンと同様に日中のみに就業時間を制限していると、日中に本業をしている方は困ります。そのため、中途採用インターンでは夕方から就業開始することができるケースが多いです。また、在宅勤務を許可している場合も多いので、新卒採用インターンに比べると社会人でも参加しやすくなっています。



中途採用インターンのメリット・デメリット



中途採用インターンのメリット・デメリット


ここからは、中途採用インターンのメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。



#中途採用インターンのメリット




中途採用インターンの大きなメリットと言えるのが、「企業の仕事を実際に体験できる」というところです。転職をする際、インターネットの口コミや企業のホームページで情報収集する方も多いですが、そういった情報だけで企業の全容を掴むのは難しいですよね。事実、「実際に転職してみたら、思っていた職場・仕事内容じゃなかった!」という失敗談は数多くあります。また、すぐに辞めようと思っても、辞職の手続きはそう簡単なものではないため、「転職してみてダメだったらすぐ辞める」という方法も現実的とは言えません。そのため、転職後を想定した業務を経験できる上、すぐに辞められるインターン制度は、転職を考えている社会人にとって便利な制度だと言えるのです。



また、「給与が発生する」というメリットもあります。本業の収入だけでは満足できない場合は兼業を検討する方も多いですが、副業選びは中々難しいものです。二社のダブルワークをすると両方に注力するのは難しいですし、アルバイトだと時給が少なく困ることもあるでしょう。インターンであれば時給1,500円ほどとアルバイトより高い時給を設定している企業も多く、あくまでも研修・体験といった扱いなので本業に注力しながらアルバイト感覚で続けることも容易です。ただし、1dayを含む短期インターンでは給与が発生しないことが多いので、注意しましょう。



#中途採用インターンのデメリット




中途採用インターンのデメリットは、「厳しく注意されることがある」という点です。これは人にもよりますが、一般的に中途採用インターンに参加するのは「社会人」なので、当然ながら学生よりも厳しく接される場面が多くなります。例えば仕事で失敗をした際、学生であれば許されても、中途採用インターンの場合は「社会人なのにどうしてできないの?」というような対応をされるかもしれません。これはインターン先だけではなく本人に問題があるケースもあるため、一概にデメリットと言うのは難しいですが、「インターンだから」と軽い気持ちで参加することは必ず避けるべきだと言えるでしょう。




中途採用インターンを利用して転職を成功させよう!



中途採用インターンを利用して転職を成功させよう!


中途採用インターンの内容は新卒採用インターンと大差ないものの、社会人でも参加できるというのが大きな特徴です。転職先として希望している企業の雰囲気や仕事内容を体験できるだけでなく、給与が発生するといったメリットもあります。「思っていた職場・仕事とは違った」という転職の失敗を避けるためにも、転職する前に中途採用インターンを利用してみるのがおすすめです。