就活での長所・短所の伝え方!質問の意味や例文も合わせて紹介

2022/08/22

就活での長所・短所の伝え方!質問の意味や例文も合わせて紹介 長所や短所に関する質問は、就職の面接でよく聞かれることの一つです。「長所・短所はなんですか?」との質問に完璧に答えるため、事前に回答を用意している人も多いでしょう。しかし、中には、どのように伝えるべきか分からない人もいるのではないでしょうか?ここでは、就活の面接で長所と短所を伝えるときのポイントや例文、面接で長所や短所が聞かれる意味を解説します。

長所や短所が質問される意味


長所や短所が質問される意味

長所や短所の伝え方やそれぞれの例文を紹介する前に、就活の面接で長所と短所がなぜ聞かれるのかを確認しておきましょう。長所や短所に関する質問は、単にあなたの強みと弱みを把握したいわけではありません。面接官は「長所・短所はなんですか?」という質問を通して、これから紹介する二つ視点から、応募者が自社の求める人材像と合致しているかチェックしているのです。

#自己分析ができているか


自己分析が十分ではなく、自分の長所に気付いていない人は、自分の能力を積極的に仕事に生かせません。そのため長所をうまく答えられない人は、仕事でパフォーマンスを発揮しにくい人材と面接官に判断されるでしょう。一方、自分の長所を過不足なく答えられる人は、自分の能力をフルに活用し、与えられた仕事を十二分にこなしていけるだろうと評価されます。
また、自分の短所を答えられない人は、その克服に向けて努力することが難しいだろうと判断されます。反対に自分の短所をしっかり説明できる人は、その短所に真正面から向き合える人と評価されるでしょう。

#自社の社風とマッチしているか


長所と短所は、その人の個性そのものです。長所と短所の質問で浮かび上がる応募者の個性が、自社の社風とマッチしていなければ、入社後「こんなはずじゃなかった」とのギャップが生まれてしまいます。このような状態に陥った新入社員は、自身の能力を発揮できなかったり、互いに協力すべきチームメンバーとうまくいかなかったりします。最悪の場合、早期退職に追い込まれることもあるでしょう。このような事態を避けるため面接官は、長所と短所を問う質問をして、応募者が今働いている社員たちと支え合いながら働いていけるかを見定めているのです。

面接での長所の伝え方


面接での長所の伝え方

日本人は奥ゆかしい人が多いため、短所よりも長所を伝えるという行為に恥ずかしさを覚える人がいます。しかし長所を問う質問への答えは、自分をアピールできる最大のチャンスととらえましょう。自信を持って堂々と長所を語るべきです。
就活で長所を伝えるときのポイントは、結論に加えて具体的なエピソードを添えることです。ただ「長所はコミュニケーション力の高さです」と伝えただけでは具体性に欠けるため、良い自己アピールとは言えません。長所が発揮された場面を面接官に想像させる具体的な描写を加えると、回答の説得力が強まります。

#長所を伝える例文1:責任感の強さ


私の長所は責任感が強いことです。どんな問題が発生しても、一度着手した課題は必ずやり遂げます。私の責任感の強さが発揮されたのは、学生時代に取り組んでいたアルバイトです。バイトリーダーをしていた私は、業務の一環としてシフト表の作成を任されていました。その際、提出期限を守らないアルバイトスタッフがいて、シフト表の提出が遅れてしまうことがありました。

私はこの状況を改善すべく、スタッフ間でスケジュールが共有できるアプリを導入したり、シフトの提出期限を知らせるリマインドメールを送ったり、できる限りの対策を試みたのです。始めはなかなかうまく行きませんでしたが、次第にこれらの対策が功を奏し、提出期限を破りがちだったスタッフの提出遅れはなくなりました。そしてシフト表も期限内に提出できるようになりました。

#長所を伝える例文2:ポジティブさ


私の長所は、なにごとも前向きに捉えて前進できることです。この性格が発揮されたのが、学園祭の企画運営に携わったときです。企画運営に取り組むなかで、他の運営メンバーの士気が下がってしまうことがありました。その理由は、企画を成功に導くために手間のかかる作業を地道にこなしていく必要があったからです。他のメンバーがやる気を失うなか、私は「最高の企画を実現するにはこの地味な作業が必要なんだ」と率先して考え方を改め、計画を一から練り直しました。するとメンバーの士気も回復し、無事に企画が成功したのです。

面接での短所の伝え方


面接での短所の伝え方

長所とくらべ短所を問う質問への回答は、ともすればネガティブなものになりがちです。そのため、的を射ていない回答でお茶を濁したくなる人もいるでしょう。しかし就活で面接官の質問に正面から答えないのは、マイナス評価につながります。就活で短所を伝えるときは、はぐらかすことなく正直に答えるのが基本です。短所を伝えるときのポイントは、その弱みをカバーする言葉を付け加えること。短所克服のために努力していることや意識していることを追加で伝えれば、たとえ短所を正直に答えてもマイナス評価になることはありません。

#短所を伝える例文1:心配性


私の短所は心配性なところです。初めて取り組む事柄に対し、できる限りの準備や事前確認をしようとするあまり、なかなか行動に移せないことがあります。この性格を克服するため、ある程度まで準備や事前確認をしたら、多少不安な気持ちが残っていても、思い切って一歩踏み出すように心がけています。お手本は、いつも思い切りがよく行動が早い友人です。また人より準備に時間がかかることを自覚し、常に早めの準備を心がけ、周囲に遅れを取らないようにしています。

#短所を伝える例文2:緊張しやすい


私の短所は大事な場面で緊張しやすいことです。特に人前で自分の意見を述べたり、発表したりするときに強い緊張を感じます。また失敗が許されない仕事を任されたときも、同じように緊張してしまうことが多いです。緊張しているということは、その物事に全力で取り組んでいる証と捉えつつ、緊張を楽しめるようになれるよう心がけています。具体的には、自分の意見を発信する場面を積極的に作ったり、責任感を求められる仕事に進んで手を挙げたりしています。

自分なりの回答を見つけて面接に挑もう


長所と短所に関する質問を通して自分をアピールするには、事前に自己分析を行い、強みと弱みを棚卸ししておくことが重要です。その上で長所は堂々と胸を張って、短所はその弱みをカバーできる対策法も添えて伝えることができれば、面接官に良い印象を残せるでしょう。今回紹介したポイントや例文を参考に、長所と短所に関する自分なりの回答を見つけてみてください。