転職の内定があっても決断できない原因と対応策

2022/08/19

転職の内定があっても決断できない原因と対応策 転職活動を必死に進めて、内定を獲得するのに成功しても、いざ転職の手続きを始めようとしたときに、不安になって決断できずに困ることがあります。なぜ苦労の末に内定を手に入れることができたのに、退職して入社するという一連の手続きを始められないのでしょうか。この記事では転職を決断できない理由と、転職する気持ちを奮い立たせるためのポイントを紹介します。

内定を獲得しても転職を決断できない原因


内定を獲得しても転職を決断できない原因

内定を獲得するまでに長い道のりがあったかどうかに関わらず、これでようやく転職して新しい働き方ができると思った段階でためらう気持ちが生まれることは決して少なくありません。転職活動をすると決意したときには高いモチベーションがあったはずなのに、内定を得た時点で転職を決断できない状況に陥るのはなぜなのでしょうか。

#他の転職先も候補として比較したいから


前向きな気持ちのケースとしては、他にも応募している会社があって転職先として十分に比較してから選びたいというパターンがあります。第二志望以下の企業から先に内定をもらったときに多く、他の転職先の選考結果が出てから決断したいと希望するのは当然でしょう。ただ、内定先の企業に決断を待ってもらえる期間が短いのが悩みになりがちです。現在の会社よりはこの転職先の方が良いと思っていたとしても、他に転職できる可能性があるなら内定を辞退した方が良いのではないかと考える場合があります。

#現在の会社で引き留められたから


現在の会社に退職について話を切り出すと引き留められるのが普通です。その際に、上司の話を聞いているうちに転職を踏み止まった方が良いのではないかという気持ちが生まれることはよくあります。上司としては貴重な人材がいなくなるのは痛手なので、できる限り働き続けて欲しいと願っています。今まで上司との関係で悩んできたケースでも、退職の話を切り出した途端に態度が変わって付き合いやすくなる場合も稀ではありません。また、待遇などについても詳しく話を聞いてくれて、不満に思っていた点が改善できる見込みが生まれることもあります。それならあえて転職しなくても良いではないかと思うようになるのももっともなことでしょう。

#新しい環境で働くのに不安が生じるから


いざ転職を決断しようと思ったときに、新しい職場で働くのが不安になってためらってしまうケースもあります。今の職場は慣れているので働きやすいという面もあるのは確かです。新しい職場に入ると仕事のやり方から現場に合わせていかなければならず、1から学ぶ必要があることも多いでしょう。今から色々なことを学んで働いていけるのかと考えたときに不安になり、転職の決断ができなくなる場合も多いのです。特に初めての転職のときには、中途入社したときにどのような形で仕事を始めることになるかがイメージできずに心配になる傾向があります。

転職の決断をするためのポイント


転職の決断をするためのポイント

転職の決断ができなかったら内定を手に入れたのが無駄になってしまうでしょう。退職手続きを進めて新しい企業に入社できるようにするにはどのような対策をしたら良いのでしょうか。転職の決断をするためのポイントを押さえておきましょう。

#転職の目的を思い返してみる


なぜ転職活動をしたのかを思い返してみるのがまず大切です。転職したいと思ったきっかけは何だったのか、どんなことを目指して転職活動を進めてきたのかを振り返ってみましょう。転職の目的に合っている企業から内定を受けられたのなら、きっと前向きな気持ちで転職を決められます。目的から外れていたのが決断できない原因だったなら、あらためて他の企業を探して転職活動を続行しましょう。

#転職先で自己実現ができるかを考察する


転職した後に自分が希望していたような形で自己実現ができるかを考察してみるのは決断をすることに直結します。転職先で自分のやりたいことができるか、今まで培ってきた経験を生かせるかといった観点から考えてみると良いでしょう。仕事を通して自己実現ができないとモチベーションが低下してしまいます。本気で仕事に取り組んでいける会社なのかをよく考え、確かに魅力があると気付いたらきっと転職を決断できます。

#転職先の企業との面談を再度申し出る


不安が大きくて決断できないときには、転職先の企業に連絡して再度面談をするのも効果的です。業務内容が希望しているものなのか、給与が理想としている水準なのか、福利厚生は想定している内容なのかと疑問点が生じることはよくあります。新しい仕事を学ぶプロセスについて知りたい場合もあれば、同僚とうまく付き合っていけるかが不安になる場合もあるでしょう。メールや電話でも細かな質問に答えてもらうことはできますが、同僚との付き合いやすさなどは面談を通して確認するのが大切です。内定が出た後なら面談を申し出ても断られることはあまりありません。不安があるのを察して対応してくれることが多いので、気軽に申し出てみましょう。

転職の目的を振り返ってみよう


内定を手に入れてもいざ退職手続きを進めて転職しようと思ったときには不安が生じがちです。決断できずに悩んだときには、転職しようと思ったのはなぜなのかをよく考えてみましょう。ずっと抱えていた悩みを転職先で払拭できると気付けたら、きっと転職を決断できます。転職先の企業と再度面談をして不安を払拭することも検討してみましょう。