新卒入社すぐに辞めたいと考える人が増えている

2022/08/19

新卒入社すぐに辞めたいと考える人が増えている せっかく新卒で入社した会社ですから、しっかり勤めたい気持ちは多くの方が持っていることでしょう。しかし、実際には入社してすぐに辞めたいと考え始める方も多くいます。以前からその問題はありましたが、最近はコロナ禍によって、思うような環境が得られず幻滅するケースもあるようです。辞めたいと思う原因を押さえて、すぐに辞めなくても済む企業を就活で探しましょう。

人とのつながりが作りにくい


人とのつながりが作りにくい

仕事をするとなると、人とのつながりが重要になってきます。特に新卒で入社した直後はわからないことばかりで、周りの先輩たちに聞きながら仕事を進めていき、徐々に仕事に慣れていくことが多いです。それを続けていくことで、仕事になじんでいき、会社にも愛着を感じられるようになっていきます。しかし、最近は感染症対策としてテレワークを推進する流れが出てきています。テレワークには通勤の時間や疲労がなくなることなど、よいこともたくさんあります。作業自体はテレワークでもできるならそうしたいと考える方も多いでしょう。しかし、それにより人とのつながりが失われてしまうこともあるのです。

特に新卒で入社した方の場合には、わからないことだらけですから、周りの人に聞くことが必要になります。しかし、テレワークで一人の作業になってしまうことにより、それが難しくなってしまうのです。すでにある程度人間関係ができている中でテレワークになったのであれば、その人間関係をベースに、誰に何を聞けばよいのかがわかるかもしれません。それが新卒入社の場合にはそれまで会社にいたわけではなく、すぐにテレワークが主体になることで人とのつながりができにくく、相談もしづらくなってしまいます。それが孤立につながり、辞めたい気持ちにつながりやすくなってしまうのです。コロナ禍により、これまで思っていた入社後の働き方が実現できない可能性があります。それはある程度認識したうえで、どう補っていくかを考えておくとよいでしょう。

コロナ対応で見えてくる会社の本質


コロナ対応で見えてくる会社の本質

コロナへどう対処していくかについて、会社によって違いが出てくることもあります。人の命にかかわることですから、きちんと対応することが求められますが、それが十分にできていない会社もあるのです。会社のトップの考え方によっては、感染症について特に対策をとらず、これまで通りに働くことを求められる場合もあります。働く人としては自分の健康について不安を感じながら働かなくてはなりません。また自分が感染することによって家族や接するお客様、取引先などに危険を及ぼすこともあります。その点から、会社の在り方に疑問を抱くことにつながるのです。

このような場合に会社の対応に疑問を抱いたら、それは会社の本質的な部分があなたの考えと合わなかったことになります。これまでは表面化しなかった部分が、大きな問題として浮き彫りになったのです。どうしても納得ができない指示が出た場合などは、自分自身や社会に与える影響も考慮して、退職や転職の選択をするのもやむを得ないでしょう。これから就職先を探す場合には、どのようなコロナ対応をしているのかについてもチェックし、自分の感覚と合うかを考えてみるのもおすすめです。

イメージと違うことはよくある


イメージと違うことはよくある

入社前にはよいイメージを持っていた会社でも、実際に内部に入ってみるとイメージと違ったと感じる方も多いものです。そのイメージのずれが許せる範囲であれば、多少問題があっても時間をかけて乗り切っていくこともできるでしょう。慣れてしまえばそれほど問題にならないこともあります。しかし、どうしても許せない範囲の違いがあると、時間をかけても解決することができないこともあります。その場合には思い切って退職し、別の道を選ぶことも一つの手です。

ただし、新卒で入社した会社をすぐに辞めたことは転職の際にマイナスに働くこともあります。転職先でもまたすぐにやめるのではないかと考えられてしまうためです。すぐにやめた場合には前の仕事で培ったものもほとんどありませんから、アピールにつなげることも難しくなります。よりよい会社へ転職することは難しいといえるでしょう。できれば会社の考え方などは就活中にある程度つかんで、自分に合ったところを見つけてけるとよいです。

続けていくことで得られるものも


続けていくことで得られるものも

今の仕事に十分満足している方は意外と少ないものです。みんなどこか妥協をしながら働き続けています。その中で、知識や技術を得ることができる可能性もあるのです。すぐにやめてしまうことでそのチャンスを失ってしまい、その後の生活や仕事に困るようであれば、納得がいかないながらも今の状態で頑張ってみることも一つの手です。数年続けてみると、自分のできることが広がっていったり、適した働き方がわかるようになったりします。転職を考えるならその時点からが良いでしょう。それなら今の仕事で得たものも生かして転職活動をしやすくなります。どうしても譲れない部分が違っているのではない限り、すぐにやめることを考えるだけでなく、踏みとどまってみることを検討してみましょう。

乗り切る方法を見つけ出して


新卒入社で働き始めると色々なことに戸惑い、理想通りにいかないことが多くなります。特に最近はコロナ禍の影響もあり、理想が実現できない部分が多く見えてくるでしょう。辞める選択肢もありますが、続けることで得られるものもあります。今自分でできる範囲の努力をしつつ、様子を見てみましょう。数年乗り切った後に考えてみると今の仕事が合っていることもよくあることです。