新型コロナウイルスの感染拡大に伴って外出自粛の動きが定着したコロナ禍において、インターンシップの形にも変化が現れています。大きな変化として挙げられるのが、「オンラインインターシップを実施する企業が増えている」ということです。今回はオンラインインターンシップがどのようなものなのか、その特徴から選び方、学ぶべき事柄などを解説します。

オンラインインターンシップとは？

オンラインインターンシップは、オンライン上で実施されるという点を除けば、通常のインターンシップと概要に違いはないと言えます。1dayインターンをはじめ、短期・長期インターンもオンラインで開催されています。参加する場合も、企業のホームページや就活支援サイトなどからインターンに応募するだけで良いので、手続きなどにも大きな違いはありません。

#オンラインインターンシップの特徴

インターンの形式や参加方法に違いはないものの、通常のインターンシップとは違った特徴も備えています。大きな特徴と言えるのが「場所を選ばず参加することができる」という点です。インターン先を探す際、「せっかく良さそうなインターンを見つけたけど、遠方だから参加できない…」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。従来のインターンは遠方だと参加が難しいというデメリットがあった一方、オンラインインターンシップはインターネット環境さえあれば居住地などはあまり関係ありません。例えば、沖縄在住の方が東京の企業のインターンに参加する場合、オンラインであれば移動や交通費不要で、自宅から手軽に参加することができます。参加者側としては遠方の企業のインターンにも参加できる、企業側としては人材獲得の機会に恵まれるなど、オンラインでの実施は双方にメリットがあるのです。

また、インターンの内容も自然とオンラインで実施できるものに変わっています。例えばイベント企画会社の場合、従来のインターンではテーブルを囲んでタスクに取り組む内容だったのに対し、オンラインでは特別なアプリゲームを利用して企画業務を追体験するといった内容に切り替えていることもあります。もしコロナ禍以前に検討したインターンがある場合は、内容が変わっていないかどうかしっかり確認すると良いでしょう。

オンラインインターンシップの選び方

オンラインインターンシップでも、「職場・業務を体験する」といった目的は変わりません。そのため、基本的には就職を検討している業界の企業から、インターン先を選ぶことになります。ただ、オンラインインターシップを選ぶ際にいくつかのポイントを抑えておくと、充実したインターン体験を得やすくなるでしょう。ここからは、オンラインインターシップの選び方について詳しく解説していきます。

#遠方の企業のインターンに注目しておく

オンラインインターンシップを選ぶ際、重視しておきたいのが遠方にある企業のインターンです。オンラインインターンシップを実施している企業の場合、入社後にもリモート・オンラインでの勤務に対応している可能性があります。仮にコロナ禍が過ぎたとしても、継続してオンラインで勤務できれば、遠方にいても仕事を続けられるでしょう。また、コロナ禍が過ぎればオンラインインターンシップから通常のインターンに戻す企業が増えるかもしれないので、インターン先の企業が遠方の場合、オンラインで参加できる内に参加しておくのがおすすめです。

#知りたい事柄を明確にしておく

通常のインターンと同じく、”知りたい事柄を明確にする”というのはオンラインインターンシップで重要なことです。オンラインであれば手軽にインターンに参加できますが、何も学びがないまま終えてしまっては意味がありません。オンラインインターンシップでも変わらず知りたい事柄を明確にし、インターンを選んでいくようにしましょう。

オンラインで何を学ぶべきなのか？

オンラインインターンシップでは、通常のインターンと同じく職場の雰囲気、業務の体験をすることができます。もちろんそこから学べることも多くありますが、オンラインならではの”学ぶべき事柄”もいくつかあるものです。一体何を学ぶべきなのか、詳しく見ていきましょう。

#社内ツールの使い方

オンラインインターンシップのメリットとも言えるのが「現場でも使われているツールが使える」というところです。ZOOMなどのビデオ会議ツールはよく使われますし、その後の質問やコミュニケーションにはSlackなどのツールが使われるケースが多いです。つまり、オンラインインターンシップに参加することによって、現場で使われているツールの使い方を学ぶことができるのです。従来のインターンでは中々社内で使われるツールを触る機会はなかったため、オンラインインターンシップだからこそ学べるポイントだと言えるでしょう。

#オンラインでの業務の進め方

個人またはグループで何かしらのタスクを行うインターンの場合、実際の業務・仕事を体験することができますよね。オンラインインターンシップの場合、オンラインでの業務の進め方を学べるのもポイントです。どういったツールを使ってコミュニケーションをとるのか、資料はどう共有するのか、そういったオンラインワークのノウハウを得られるため、一人の人材としてスキルアップを図ることもできます。積極的にワークに参加し、オンラインでどう仕事を進めていくのか、しっかり学ぶのが良いでしょう。

オンラインで仕事・業務について学んでみよう

オンラインインターンシップは多くの企業で実施されているインターンの一つです。形式や参加方法こそ変わらないものの、遠方の企業のインターンにも参加できる、オンラインでの仕事のノウハウを獲得できるなどオンラインインターンシップならではのメリットも数多く存在します。知りたい事柄を明確にした上でインターンを探せば、対面でなくとも多くの学びが得られるでしょう。